2023年 07月 14日
第65回ふれあい市場写真展 2023年7月8日 課題「夏の朝」 1 凛として 2 2023年6月18日 3 島根県美保神社 4 コメント:たまたま巫女舞をしているところを見れました。得した気分です。ここは毎朝夕お供えの儀式をしているそうです。 5 前 貴棋 1 清々しい朝の風景 2 2023年6月19日 3 岩国市由宇町神代 4 コメント:日の出に合わせて出港されるところです。 5 森重 幸雄 1 視線 2 2023年6月11日 3 防府市三田尻 4 コメント:サギの生息地が三田尻橋の近くにあると聞き、早朝、コロニーでひな鳥を育てるサギたちをウオッチングしてきました。ピンク色夾竹桃に囲まれた巣でエサを奪い合う雛たちの生き様を目の当たりにしました。 5 吉留 文男 1 植田の朝 2 2023年6月26日 3 周防大島町西屋代 4 コメント:村上水軍の菩提寺・龍心寺は県下有数の名刹。田植えが終わって1カ月ぐらいの間は植田といい、水面には山や寺が美しく映えます。青田になるともはや見ることはできません。 5 三原 伊文 1 夏の朝 2 2023年7月4日 3 岩国市 4 コメント:朝思い立ち、錦帯橋を渡って登校する子ども達の姿を見に行きました。後姿だけ撮らせてねとシャッターを押します。夏らしい雲が出ていてくれれば良かったのですけれど。。。 5 大久保 妙子 1 そらにラクガキ 2 2023年7月4日 3 周防大島町小松 4 コメント:見上げると空にたくさんの飛行機雲!まるで青いキャンバスに落書きして楽しんでいるかのようです。 5 細野 万里子 1 夏の朝 ‐露で飾って‐ 2 2023年6月3日 3 柳井伊陸宮ケ原・氷室穐山神社境内 4 フォト575 「シャンデリア?知らないけれど 気に入った!」 コメント:あちこちの草木の間に蜘蛛(タナグモ属)の巣。朝露で飾ったかのような網を、蜘蛛は自慢しているかもしれません。 5 新保 眞理 1 朝早くからお疲れ様です。 2 2023年7月3日 3 柳井市日積 4 いつも通るたび気になる働き者の案山子さんです。 5 古川 松生 1 梅雨の朝のギンバイカ 2 2023年7月6日 3 平生町宇佐木 自宅庭 4 コメント:梅雨の合間の晴天の早朝、ギンバイカに潜むのは? 5 山本 信夫 1 仏の道 2 2023年5月26日 3 台湾台北市 4 コメント:商業地域を颯爽と歩かれているのが印象的でした。台湾は、寺院が多くあり、熱心にお祈りされている方がたくさんいらっしゃいました。 5 前 貴棋 1 梅雨の晴れ間の朝 2 2023年6月24日 3 岩国市由宇町神代 4 コメント:朝焼けの海の上を釣り船が漁場に急ぐところです。 5 森重 幸雄 1 若葉風 2 2022年5月3日 3 佐波川 4 コメント:佐波川の小野地区では5月に「佐波川こいながし」が行われます。河川敷では子供も大人も五月晴れの下で季節を満喫しているようです。 5 吉留 文男 自由作品 1 百合の雫 2 2023年6月2日 3 周防大島町家房 4 コメント:缶コーヒーを飲もうと、帰路立ち寄った自販機。車に戻るときふと見ると、たっぷり水滴を湛えた白百合が目に飛び込んで来ました。 5 三原 伊文 1 母の日 2 2023年5月 3 メキシコ 4 コメント:メキシコ旅行中に母の日がありました。この国では母の日はスペシャルな日だそうです。公園のあちらこちらに花屋さんが軒を連ねていました。この方は頭の上が小さな花屋さん。 5 大久保 妙子 1 つばさ橋 2 2023年4月29日 3 カンボジア・プノンペン南東を流れるメコン川 4 フォト575 「フェリー待ち 7時間なし これからは」 コメント:日本無償供与により2015年完成。ケーブルを塔から左右斜めに張った2つの姿がつばさのよう。タイ・カンボジア・ベトナムを回廊化し経済発展に寄与。 5 新保 眞理 1 頑張っとるな 2 2023年7月3日 3 柳井市日積 4 コメント:草刈り中の息子を見つめる、おじいさんの案山子も面白いですね。 5 古川 松生 1 昔日 2 2023年7月6日 3 平生町宇佐木 自宅 4 コメント:早朝の陽光をあびるのは、今は孫の遊具とギター。時の流れを感じます。 5 山本 信夫 木村ヨーシローが選んだこの3枚 毎回課題を考えられる方は大変だと存じますが、今回の課題は少し早過ぎたかもしれませんね。季節ものは提出の時期をよく考慮しないと内容が追いつかないので注意してください。 それと課題は季節ものばかりではなく、例えば「花」「車」「喜び」などあまり季節と関係ないものでも良いと思っています。最近の日本はご存知のようにかつての気候ではなくなってしまったのでなおさらそう思います。 そうしたご時世にも関わらず皆様まじめに課題に取り組んでおられることに敬意を表します。今回も課題の「夏」と「朝」を素直に感じられる作品を選定させていただきました。 (1) t_02 森重さん課題 清々しい朝の風景
その自然の美しさに人間の営みが加わって表現としての厚みが生まれています。この光の感じは冬ではなくやはり夏を感じるので良しとしました。丸い球の太陽と対をなす防波堤の灯も早朝を感じさせ情緒があると思います。
朝早くからご苦労様、大漁だと良いですねと思わせてくれます。タイトルは前々からの課題ですが、主観的な形容詞はあまり入れない方が良いですね。清々しいと感じるかどうかは作品に語らせましょう。 (2) t_05 大久保さん課題 夏の朝
錦帯橋を通学路にしているなんて羨ましいですね。コメントの通り夏らしい雲が出ていれば完璧だったでしょうが、それは今回は甘く見ます。錦帯橋の美しい木の板に欄干の影と人影が長く伸びているので十分に朝の光を感じます。
そして何よりも主役は三人の子ども。今時のカラフルなランドセルが三人の女児の登校風景を楽しげなものにしてくれています。また大久保さんがカメラを構えた場所が低いところなので、錦帯橋のアーチ状の効果と相まって空へ向かって歩いているように見えるので高揚感がありとても良いです。
鳥の生態写真としても価値があるのではないでしょうか?ヒナと親鳥の色形の違いも面白いし、何かおしゃべりをしている親子に見えるもの楽しいです。 色彩も鮮やかでピンクの花と葉の緑と青空の配色のバランスが良いので構図がとても安定して見えます。
そして中央に主役のサギの親子を配した王道の構図は完璧だと思います。シャッターチャンスも申し分ないし。命の輝きを感じる夏の朝となりました。視線の先はカメラを構える吉留さんではありませんか?(笑) ◼︎自由作品
結果的に優劣を決めるのが難しくなりますが、それは皆様にとって素晴らしいことだと思います。それでも何とか私情をはさんで三点を選ばせていただきましたことをご了承ください。 (1) t_15 大久保さん自由 母の日
にも関わらずシャッターを押した大久保さんに脱帽です。ストリートスナップのあるべき姿だと言えます。周囲の呑気そうな観光客の存在をはじき飛ばすほどの力でこの男性は輝いています。
母の日ということですがカーネーションではなくてメキシコではひまわりなんですね。それをたくさん頭に乗っけているだけで面白く楽しいはずですが、何度見ても彼の真剣な表情とのギャップに目が行ってしまいます。
とにかく生きるのに必死なんでしょう。最近の日本も気がついたら貧困率が増えてきているので、彼の真剣さを見習わなくてはいけないでしょうね。そう気づかせてくれる写真は力がある写真だということです。
空模様の読みがこなれていて術が完成されていて安定感を感じます。プリントして額装して展示されると多くの方から綺麗と絶賛されると思います。これはこれで継続されたら良いですが、ある程度数が揃ったら壁を感じると思います。これは悪い意味ではなく当然の成り行きです。そこから先が個性ということになるのでこの調子で頑張ってください。
写真技術としては絞りを開け気味で左手前の水上住宅にピントがあり、太陽光で屋根が光り立体感を感じる手法が上手いと感心させられました。これにより単なる記録写真ではなく情緒的な風景となり、いつかの日本の姿とも重なるように感じます。タイトルもシンプルで成功しています。 個人的に非常に好きな作品です。構図、シャッターチャンス、光と影に惹かれます。これは好みの領域にもなりますが、写真が平面芸術である限り幾何学の法則から離れられないと考えています。
つまり視覚的な快楽は幾何学と無関係ではないということです。この感覚は構図に反映されて、鑑賞者に心地よいかどうかという感覚につながっていると考えます。
その意味でこの作品はとても視覚的な快楽を感じます。放射状にすぼまる道路と建物。織りなす光と影のバランス。その中に程よく配置される着物の裾を翻す人の姿。
きっと前さんもファインダーを覗いたとき心地よいと感じたはずです。これだけの要素でも十分ですが、この構図の中でさらに面白い人の動きなどが偶然あったら、写真家アンリ・カルティエ・ブレッソンの領域に近づくと思います。 岩谷昇平のワンポイントアドバイス 7月度課題「夏の朝」 皆さん 課題を頭に入れられて撮られたのだと思います、今回も良い作品がそろいました。 その中で私の一押しは 前さんの『凛として』です、この作品はシンメトリーの構図が良いですね、いい場面に出会われていい瞬間を良い場所から撮られました、さすがです、まるで映画のワンシーンを見るようです、もう少しアンダーで撮られたらまだ良くなっていたかも知れませんね。
又、三原さんの『植田の朝』もいいですね、梅雨の晴れ間の朝の雰囲気が良く出ています、龍心寺の瓦が光っているのもいいですね、難を言えばちょっと空が多いような気がします、 それにしても「寅さん」が出てきそうな風景ですね。
又、森重さんの『清々しい朝の風景』もいいですね、早起きは三文の徳… とはよく言ったもんですね、 下にモヤが掛かってるおかげでいい色の太陽が昇ってくれました、早起きしたかいがありました、ただ波止と船が重なっているのが気になります。
又、吉留さんの『視線』もいいですね、ピントも合ってるし良く撮られていると思います、さすがです、できたらもう一匹の子供の顔が見えていたら最高でした。
7月度「自由」 自由課題での私の一押しは 森重さんの『梅雨の晴れ間の朝』です、この作品も早起きの賜物ですね、漁船もちょうどいい具合に島影と重ならない所を通ってくれました、最高です。 色もシンプルでイイですね、まるで緑川洋一の世界ですね。
又、吉留さんの『若葉風』もいいですね、鯉が走っています、動きがあっていいですね、親子全員 顔が見えないのですがこの作品から全員の表情が目に見えるようです、「佐波川のこいながし」では橋の上から撮るのが定番ですが吉留さんはあえて河川敷で作品作りをされています、さすがです。
又、古川さんの『頑張っとるな』もいいですね、この作品は手前の案山子を見て 題名を見ると手前の案山子が草を刈っている人間の男性に声をかけているように見えますが…
遠くの草刈りの人も案山子なんですよね?... 面白いですね、目の付け所に感心します、一言言わせてもらえれば、題名にひと工夫欲しいところですね、奥の草刈りの人も案山子なんだ と言うことが写真を見る人にわかるような題名の方がいいかもしれないですね…。 岩谷昇平のワンポイントアドバイスでした。
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by simasquare
| 2023-07-14 21:40
2023年 05月 21日
第64回ふれあい市場写真展 2023年5月13日 到着順 課題「春が来た」&自由 課題「春が来た」 1 拙宅の春 2 2023年4月1日 3 周南市 4 コメント:我が家の庭にも春が来ました。 1 漁港春 2 2023年3月28日 3 防府市向島漁港 4 コメント:向島の山桜と穏やかな陽光が瀬戸の漁港に春の訪れを告げているようでした。 1 春が来た 2 2023年4月 3 岩国市 4 コメント:錦帯橋の賑わいに春到来"春が来た"を感じます。 1 夕日に染まる船と山桜 2 2023年3月26日 3 大畠 4 コメント:この長閑な景色をのんびり眺めたい気持ちになります。 1 春が来た船が来た 2 2023年3月14日 3 周防大島町小松 4 コメント:長さで15m、容積で150トン大きくなった4代目練習船「大島丸」がやって来た。それに伴い大幅に改修された岸壁では、万国共通の旗旒信号のUW1“WELCOME!”が立てられ、接岸を待つ。 1 たけのこはいらんかね~ 2 2023年4月8日 3 大島夢さくひろばのふれあい市場 4 コメント:出始めのタケノコ、その売れ行きは? 売り人から想像してください。 1 春が来た ‐チマチョゴリの風‐ 2 2023年4月28日 3 仁川国際空港第1ターミナル3F・韓国伝統文化センター 4 フォト575 「チマチョゴリ 春を呼び込み コロナ去る」 コメント:王家に扮した人々によるパレードと舞。乗り継ぎ客らは控え目ながらも声援や拍手を送り、コロナ禍がさらに遠のいてゆくことを願い喜んでいます。 1 春が来た 2 2023年彼岸の頃 3 周防大島町 4 コメント:大島中学校近く屋代川沿いの桜です。桜並木の老木に、改めて自らの歳を重ねた次第です。 1 炎と少年 2 2023年3月27日 3 柳井市日積 4 コメント:ぶどうの剪定枝をまとめて春先に焼却します。子供は火を燃やすのが好きで一生懸命手伝ってくれます。 今時、火を燃やす機会がないだろうから危なくない範囲で手伝わせています。 自由作品 1 働きバチ 2 2023年3月30日 3 東京都品川 4 コメント:この風景の中で沢山の方が働いているのでしょう。 1 あらまあ!授業中? 2 2023年3月14日 3 防府市向島小学校 4 コメント:卒業生らしき4人組が蓬莱桜を見に来られましたが、あいにく授業中で桜を間近で楽しめなかったようです。高嶺の花のスナップ写真です。 1 おテテ繋いて♪どこまでも♪ 2 2023年3月 3 大阪市 4 コメント:パパが大好きなハルくんは、パパとおテテ繋いでどこまでも歩きます。 1 大畠瀬戸の静寂 2 2023年4月20日 3 大畠瀬戸北側 4 コメント:朝から深い霧が出て、船は通らず、流れも止まった大畠瀬戸、霧が晴れ出して、大島大橋が浮かび上がるタイミングで撮影しました。 1 笑うマスク 2 2023年3月24日 3 岩国市玖珂町 4 コメント:春休みで孫が遊びに来ました。本人の希望で、周防大島町の陸上競技場、錦帯橋、山賊につれて行きました。未だコロナ禍ではありますが、喜んでくれたようです。 1 どこへいったの? 2 2023年4月8日 3 大島夢さくひろばのふれあい市場 4 コメント:さて何人いるのでしょう? 1 アクロバット3きょうだい 2 2023年5月2日 3 カンボジア・シェムリアップ(北東へ約40キロ) 4 フォト575 「すごいでしょ! こんなことだって できるのよ」 コメント:クメール王朝発祥(802年)の地、プノン・クーレン(標高487m)へ。参道の途中で一休み。屈託なく遊ぶ子どもたちの姿に癒され、また、先へと歩を進めました。 1 府中くらやみ祭り 2 2023年春 3 府中市 4 コメント:規制無しでの開催はほぼ三年ぶりの大祭です。 余りの人出に、… 思わずコロナは大丈夫かなと? 境内へ 近づくことも遠慮した次第です。 1 わあ~ 2 2023年3月28日 3 柳井市日積 4 コメント:初めて見たにわとりに感激していました。 木村ヨーシローが選んだこの3枚 ●課題 「春が来た」 (1)t_01 明石さん課題 拙宅の春
露出の決定がとても難しいシーンですが、白のトーンが飛ばず成功しています。奥の彩りのある花々はアウトフォーカスになっていますので、写真的にはこの白いチューリップが主役ということになります。特に右から二番目の花びらが落ちてめしべが見えているのが面白いと感じます。
とにかく理屈抜きに花々が春が来たと喜んでいる写真なので課題を満たしていると言えます。
ただ画面右上に雨樋が入っているのは目障りなのでトリミングするか、撮るときによく観察して少し寄って画面に入らないようにするとさらに完成度が上がります。
観光の舟がちょうど良い場所に来たところでシャッターを切っているのも好感が持てます。
このように要素を欲張った写真は下手をすると散漫な写真になって失敗してしまうことがよくあるのですが、この作品は一人一人の動きを見て楽しめるものになっています。
もう少し日が差していたら桜と菜の花が鮮やかになってより印象的な風景になっていたと思います。
さて、この作品は明るい日差しが溢れていて海面のきらめきと相まって命が輝いているように見えます。春を感じさせる主役は山桜なのですが、漁村も入れることでここに生きる人間の営みを想像させてくれます。
残念なのは人の姿が見えないことです。手前に出航する漁船があったり、左の波止場に釣り人がいたりしたらどうでしょう?現場でイメージを膨らませてどん欲になることでより良い作品をものにしてください。
そして裸足!日本の子どもも「昔」はそうだった、と思い出してしまうのは郷愁でしょうか?いつも思うのですが新保さんは現地の人たちを安心させて撮ることができる特殊な能力がおありですね。
背後のテーブルやタイヤのブランコにも目が行きます。特にテーブルの曲がった脚とカマセのブロック!(笑)ここに国民性や経済事情を感じて面白いと思いました。
やはり多くの方はサラッと撮ることで済ませてしまいがちなのですが、イメージを深化させて粘って撮影することでより良い写真になることを皆様も体験していただきたいものです。
そうすることで写真の神様?が降臨することもあります。今回の文字通り神がかったような風景はなかなか遭遇することはなくとても貴重です。
山頂から下に見るのは雲海と言いますが、本当に海にかかるこの霧は何と呼ぶのでしょうか?手前に木々を入れたのは構図的にも良いし、向こうとこちら側の世界の橋渡しというイメージにも繋がるので効果的だと思いました。
さて、今回も古川さんお得意のお孫さん?シリーズなのですが、毎度素直で作為の少ない作品で写真の取り組み方としての純度の高さを感じます。それが写真作品としてベストであるとは言いたくはないのですが、写真本来の持つ最大の魅力であるとは言えます。
それはつまり目の前の現実を心が動いた瞬間に写すという行為です。これには優れた勘と瞬発力が必要ですが、古川さんの写真にはこれを感じます。タイトルはそのまま過ぎて面白くないのでご一考をお願いします。
岩谷昇平のワンポイントアドバイス 5月度 課題「春が来た」
課題作での私の一押しは大久保妙子さんの「春が来た」です、この作品は錦帯橋の春を凝縮したような作品です、
手前に菜の花と桜、真ん中に錦帯橋と橋脚それに水遊びをしている子供たち、奥に屋形船・・・、屋形船はここに来るのを待って撮られたのだと思いますが
これによって全体のバランスも良くなっています、いい切り取り方をされたと思います。
課題作のもう一点は山本信夫さんの「たけのこはいらんかね~」です。この作品はふれあい市場での一コマと言うことですが、この作品の面白いところは何といってもタケノコの展示の仕方ですね、商売熱心ではなさそうに見えるなおじさんとは裏腹にタケノコたちは買って下さいと一生懸命売り込んでいるみたいです、
この後の売れ行きが気になりますね・・・。 面白いなと思ったらすぐシャッターを切る、これが大事だと思います。
自由作品 自由作品での私の一押しは吉留文男さんの「あらまぁ!授業中?」です、この作品は満開の蓬莱桜を見に来られたのですが授業中で入れない、その残念さが四人の仕草によく表れています、
小学校の広いグランドの一角にポツンとある有名な寒桜風景、それを遠くから眺めている人達、その人達の会話もだいたい想像が付くような絶妙なタイミングでの切り取り方、上手いと思います。
近くで撮ったこの桜の写真はよく目にしますがこういう構図の写真も面白いですね。
自由作品のもう一点は森重幸雄さんの「大畠瀬戸の静寂」です。深い霧の朝、「面白い写真が撮れる」と思われ行動されたのでしょう、そのお陰でいい写真が撮れました、真っ青な空に雲海に覆われたかのような瀬戸、めったに撮れない光景です、出来たらもう少し大島大橋を入れてほしかったですね・・・。
皆さん、目の付け所が良いですね、上手くなられたと思います、次回も楽しみにして おります。 岩谷昇平 #
by simasquare
| 2023-05-21 22:27
| ふれあい市場写真展作品
2023年 03月 21日
第63回ふれあい市場写真展 2023年3月11日 到着順 課題「暖」&自由 課題「暖」 1 咲初めの河津桜の蜜を求めて 2 2023年2月21日 3 上関町城山歴史公園 4 コメント:春はすぐそこ、メジロは次の花びらにロックオン 5 森重 幸雄 1 きらめき 2 2023年2月28日 3 光市虹ケ浜 4 コメント:キラキラ輝く海はとてもきれいだと思います。 5 明石 哲弥 1 艶 2 2023年2月27日 3 防府市桑山公園 4 コメント:早朝、放射冷却で冷え込んだ桑山公園へ、ここは櫻花だけでなく梅花も楽しめます。山陰の窪みの梅の木は朝陽を受け楚々として咲き、凛として静けさがありました。 5 吉留 文男 1 暖 2 2023年3月5日 3 岩国市 4 コメント:暖かな一日、小さな男の子にとって池は格好の遊び場ですね。 5 大久保 妙子 1 まめは寒がり 2 2023年2月10日 3 柳井市日積 4 コメント:犬でも暖かい方がいいよね。 5 古川 松生 1 春の兆し 2 2023年3月4日 3 周防大島町小積 4 コメント:河津桜の開花を見ると、暖かくなってきたなと感じます。 5 前 貴棋 1 団らんは「暖」らん 2 2023年2月23日 3 周南市内・焼肉屋 4 フォト575 「冬の暖? 否、いつだって 食べたいさ!」 コメント:留学生にとって、肉を食べたいだけ食べられるのはとてもうれしいこと。今日は学期末試験がひと段落ついて、食欲全開! 5 新保 眞理 1 犬も一緒に 2 2023年2月3日 3 周防大島町小松開作 塩竈神社 4 コメント:地元の神社の節分祭は、神主によってお祓いが行なわれた後、注連縄がどんど焼きの火にくべられます。 5 三原 伊文 1 2月の和太鼓 2 2023年2月11日 3 大島夢さくひろばふれあい市場にて 4 コメント:若者の熱演で会場に熱気が轟き(?)ました。 5 山本 信夫 自由作品 1 木漏れ日に浸る岩屋権現 2 2023年2月4日 3 大島町嵩山中腹 4 コメント:参拝の人や観光客は、左側の坂道から下ってきて岩屋を見て、気持ちが落ち着き、軽くなって、来た道を戻っていく雰囲気です。 5 森重 幸雄 1 兎年 2 2022年12月4日 3 防府市内 4 コメント:防府読売マラソンは12月に行われ、新人の登竜門として知られています。今回は中村祐紀(住友電工)が2時間8分29秒で初優勝をしました。ペースメイカー(鬼塚 翔太:メイクスサイモン・カリウキ:ダニエル・ムイバキトニー:オマーレ・ドミニク・ニャイロ)の走りに注目してみました。今年はラビットイヤー、がんばれ! 5 吉留 文男 1 ここはどこ? 2 2023年2月26日 3 熊本市 4 コメント:有明海を望む丘に建つ宿泊施設。まるでおとぎの国へ遊びに来たよう。 5 大久保 妙子 1 スラックライン 2 2023年3月3日 3 柳井市日積 4 コメント:一番上の鶏がスラックラインに挑戦中です。 5 古川 松生 1 卯 2 2023年2月19日 3 山口市阿知須 4 コメント:制作者の方が在廊されており、一つ作るのに凄く時間がかかっているとお話しされていました。素敵なライフワークですね。 5 前 貴棋 1 蓮の花‐花びらを細工して‐ 2 2015年3月12日 3 カンボジア・プノンペン 4 フォト575 「一工夫 花びら折り込み 心こめ」 コメント:花びらを内側に折り込んで商品価値を上げる…。自分でやるからと、そのままの花を買う人も少なくないとか。祈りは自分で込めたいということですね、きっと。 5 新保 眞理 1 コロナ禍のどんど焼き 2 2023年2月3日 3 周防大島町小松開作 塩竈神社 4 コメント:総代として関わって来た神社も、この3月、任期4年で終わりです。やれやれという思いと、ちょっと寂しい気持が交叉します。 5 三原 伊文 1 これはワタシが! 2 2023年2月11日 3 大島夢さくひろばふれあい市場にて 4 コメント:今月の目玉企画「キャベツ祭り」の最後の1玉にタッチ! 5 山本 信夫 木村ヨーシローの選んだこの3枚 ●課題「暖」
言葉で説明するのが難しいのですが、見つめる眼差しが命を礼賛しているという基本があって、そういう気持ちでいるから普段何気なくカメラを向けてもいつも被写体もその眼差しに応えてくれているのだと思わせてくれます。
今回もそのことがよく表れています。課題の「暖」に対しても背後の炎がそれを決定づける要素となり、「暖かい」眼差しとともに文句無しの一位とさせていただきました。 (2) t_02 明石課題 きらめき 画面全体が冷色系なのですが、なぜか暖かさを感じてしまいます。それは太陽のきらめきが経験的にもそう思わせてくれるのでしょうね。南風が暖かい空気を運んでくれているのを感じます。
よく言われる表現ですが、「絵のような」写真ですね。霞んだ島影が三つ海に浮かんで楽しそうに見えるのもポエムの世界だからでしょう。
明石さんはずっと海で写真を撮られているので海の色々な表情を捉えるのが上手いですね。今後の写真活動も独自の視点で風景を切り取って明石ワールドを確立されることを期待しております。 (3) t_06 前課題 春の兆し 非の打ち所が無いほど完璧な作品です。基本的な技術がしっかりあるので、多分何を撮っても素晴らしい写真に仕上げられる腕前と察します。ずばりプロ並みです。ある意味写真の趣味としての到達点に達しています。
でも見本のようで個性はありません。さて問題はここから先です。このまま「完璧な」写真を撮ることを良しとするか、自分らしい独自の表現を追求して開拓し続けるかの岐路に立っていると思います。決して良い悪いの話ではないのですが、ご一考されてください。 ●自由作品
かなり訓練しないとなかなかこういう風には撮れません。(デジカメではオート機能もありますが、それでも!)加えて背景が白っぽい建物なので、選手が浮き上がって写っている点も特筆すべきところです。こういう効果を狙って撮影場所を前もって調べてスタンバイしていたとしたら恐れ入ります。
しかしそれだけでは終わらず、三番手の選手が隣の選手の方を向いている瞬間を捉えたのがこの作品の真髄になっています。ここにマラソン選手の駆け引きの心理が写っているのです。
これはいくら計算しても写るものではなく、ましてや流し撮りで向いた瞬間を観察できるはずもなく、十中八九偶然なのですが、写真の神様が吉留さんに微笑んでくれたのでしょう。この場合右側が空いていても建物があるし、ゴールがまだ先にあることを予感させてくれる(ゴール前?)ので気になりません。 (2) t_14 大久保自由 ここはどこ? 大久保さんの課題の写真も外国人の両親が子どもを「暖かく」見守る感じが良かったのですが、背後からで少し弱いので見送りました。
一方この作品は影なのでもちろん表情は見えないのですが、建物の不思議な形と相まっておとぎ話の世界に誘われるので成功しています。なので本当はおとぎ話の創作写真にしてしまえば良かったのにと思いました。
でも今回は旅行の家族写真として見たいと思います。頭が6つあるのに体は5のような?一人は子どもで抱きかかえられている?少しそれが気になりましたが不思議さに貢献しており、おどけたポーズから旅行の楽しさが溢れています。
広角レンズの歪んだ構図が面白く空模様も良い感じです。今回は一枚しか出せないので残念ですが、組み写真でさらに楽しさが広がると思いました。 (3)t_19 山本自由 これはワタシが! とても面白い瞬間です。隣で代金を今まさに払おうと財布を開いている人とお金を受け取ろうと手を差し出している人と最後のキャベツを確保して押さえている人の決定的な瞬間!これもなかなか撮れる瞬間ではありません。
人間臭い生々しさが良いです。市場とかは昔から人間の営みの象徴的な場所として多くの著名写真家に撮られてきましたが、最近めっきりこういう機会がなくなったので残念ですが、昔と変わりなく営みを続けているわけで、写真は時代時代の人間の営みを残す役割があると思います。
今後もそういう場所で撮り続けられることを期待いたします。写真作品としての洗練は次の課題とさせていただきます。 最後に皆様に。 写真に正解はありません。それぞれの違う価値観でそれぞれが楽しんで自分ならではの写真を追求されることを期待いたします。 私事ですが、3月25日~31日まで自宅にて写真展を開催いたします。女性がモデルの写真で中にはヌードもあります。苦手でない方は是非遊びにいらしてください。 岩谷昇平のワンポイントアドバイス 課題「暖」
課題作品で私の一押し!は 前 様の「春の兆し」です。
この作品は色もいいしバックのボケもいいし、何といってもメインのメジロが最高です、目にピントが良く合っているし、足から尾まで全て見せてくれています、
目線の先に今にも飛び出そうとしている寸前でしょう、こんなに背伸びしているメジロはなかなか撮れるものではありません、良く撮られたと思います、
次回は「飛び立つ瞬間を撮る」に挑戦してください。
課題作品でのもう一枚は 明石 様の「きらめき」です。
海は撮影する人の後ろから日が差す順光で撮った方が海のブルーが良く出るのですがこの作品はやや逆光気味に祝島と小島それに小祝島を露出ややオーバー気味にアッ プで
撮っています、そのためキラキラ感もよく出ていて春を感じさせてくれます、水平線を上に上げて海の部分を多く取りキラキラの海を強調しています、
色もグレーに近いような薄いブルー 一色でシンプルでいいと思います、万葉集にも詠われた祝島とその海です、古代人もこれと同じ光景を見ていたかも知れません ね!
余談ですが、真ん中の小さい島は通称「小島」ですが昔は「孫島」とか「孫祝島」と呼ばれていたらしいです、現在の子供たちは祝島の三浦湾から見た小島が
ライオンに似ていると言うことで「ライオン島」と呼んでいるようです。
自由課題
自由課題の私の一押し!は 吉留 様の「兎年」です。
走ってくる選手を待ち構え、それを流し撮りで撮ろうと言う発想、それを実行し一瞬で切り撮った技量、素晴らしいと思います。
足のブレはまさに「兎」ですね! 流し撮りはどこか一点ピントが合っていなければいけないのですがそれもクリアされていると思います。
防府読売マラソンの他の写真も見て見たいですね・・・。
自由課題作品でのもう一枚は 山本 様の「これはワタシが!」です。
この作品は面白いですね、作者はキャベツが最後の一個になった時から「これは画になる」と思いこの瞬間を撮ろうと待ち構えておられたのですかね・・・。 素晴ら しい感性を持っておられますね。
キャベツに手を付けている人によって最後の一個がすごく競争が激しいようにも見えます、又、財布を開けてお金を出そうとしている人がいます、そして又それをもら おうと手を差し出している人がいます、
完全に三つの動作がそろった瞬間ですね、どれか一つの動作でも欠けていたら注目する作品にはならなかったと思います、いろんな物語が出来そうですね。
写真の題材は身近な所に転がっています、常日頃からカメラを携行し面白いな!! と思ったらすかさずシャッターを切るように心がけましょう。
岩谷昇平のワンポイントアドバイスでした。 #
by simasquare
| 2023-03-21 09:42
| ふれあい市場写真展作品
2023年 02月 02日
第62回ふれあい市場写真展 2023年1月14日 ほぼ到着順 課題「冬の色」&自由 課題「冬の色」 1 凧あがれ! 2 2023年1月5日 3 周防大島町出井 4 コメント:海風を受けながら、手作りの凧上げ。青空と青い海。気持ちの良い年明けです。 5 細野 万里子 1 初雪 2 2022年12月23日 3 防府市佐波川 4 コメント:早朝、佐波川河川敷に、この冬初めての積雪風景を撮影にでかけ、そこで老人と老犬が散歩をしているのを見かけました。 1 しなる南天の枝 2 2022年12月27日 3 岩国市周東町 4 コメント:竹藪の傍ら、日陰育ちだが大きな実を結実させ、その実をしなやかなカーブで受け止める細い枝に逞しさを感じる。 1 冬の色 ~もみじの霜白く? ~ 2 2022年2月中旬 3 深大寺植物公園にて 4 コメント:課題を意識しつつ?でしたが、イメージした状況とはほど遠く、いやはや何とも?です。 1 最後の帰省 2 2023年1月1日 3 千葉県市川市 4 コメント:きれいな夜景が見える実家に帰省。 1 12月のフラダンス 2 2023年12月10日 3 大島夢さくひろばふれあい市場にて 4 コメント: 息のあった踊りは、冬であることを忘れたように、優雅にそして軽やかに繰り広げられていきました。 5 山本 信夫1 周防大島の冬はみかん色 2 2023年12月7日 3 周防大島 4 コメント:ふれあい市場販売用のみかんの収穫、みんなで頑張りました。 5 古川 松生1 冬の色 ‐窓から臨む‐ 2 2022年12月21日 3 山口市中河原・地方合同庁舎 4 フォト575 「冬の色 そは穏やかに 暖かく」 コメント:出張先にて。昼休み休憩時に外を眺め、山の上に広がる小雨あがりの靄と木々の姿に、冬が深まったことを感じ 1 冬の色はこれ! 2 2023年1月1日 3 周防大島町 志駄岸神社 4 コメント:日本人にとって、1年で最大のイベントと言えば、今もなお、お正月。 1 路上の落書き 2 2022年10月28日 3 周南市毛利町 4 コメント:生き生きとした落書きに、思わず写真を撮らされてしまった。 自由作品 1 新年 2 2023年1月4日 3 山口大神宮(山口市) 4 コメント:初詣も4日あたりになると人込みもなく、夕暮れ時の境内は静かな佇まいになっていました。裸電球が照らす古びた賽銭箱に何か不思議な力がありそう! 1 巡る煌めき 2 2022年11月19日 3 岩国市吉香公園 4 コメント:煌めいて浮かぶ紅葉の下ですでに沈んだ葉が塊を成す。刻の経過によりこれら形あるものは形のない腐葉土になり、いつの日か木や葉に再生される日が来ると想像しました。 1 開花直前?の「ショクダイオオコンニャク」 2 2022年12月中旬 3 深大寺植物公園にて 4 コメント:年越し蕎麦をと深大寺へ、その足で開花状況?を確認すべく、植物園の温室を覗いた次第です。この二日後、開花したとニュースが流れました、残念です?(開花後は大混雑だったそうです。) 1 「薄紅色の冨士」 2 2022年12月30日 3 富士川サービスエリア 4 コメント:富士山が薄化粧するほど寒い日でも春の足音も感じました。 1 フリマの人 2 2023年12月10日 3 大島夢さくひろばふれあい市場にて 4 コメント:並べられた手作りアクセサリーと販売する男性が、なんだかドラマのワンシーンのようでした。 5 山本 信夫1 みんな大はしゃぎ 2 2023年12月11日 3 柳井市日積 4 コメント:日積まつりにシャボン玉お姉さんが来てくれました。子供も大人も楽しんでくれました。 5 古川 松生 1 私には懐かしい風景 ‐車窓から臨む‐ 2 2015年3月13日 3 カンボジア・プノンペン郊外 4 フォト575 「この暑さ これがあればこそ 美味くなる」 コメント:首都プノンペンから、アンコール・ワットのあるシェムリアップへ。車窓から庭先に広げられた籾を見て、同州がカンボジアの穀倉地帯だと思い出したことでした。 5 新保 眞理 1 冬の浜辺 2 2023年1月9日 3 周防大島町立岩海岸 4 コメント:枯れ木に吊されたぶらんこが、人待ち顔でぶら下がっておりました。 5 三原 伊文 1 ラオスの僧侶 2 2018年1月3日 3 ラオス ルアンパバーン 4 コメント:お寺の裏側で一息されているところを撮らせていただいた。 5 明石 哲弥 木村ヨーシローの選んだこの3枚 ●課題「冬の色」 (1) t_02 吉留課題 初雪まず一目見て画面全体から冬の色を感じました。早朝の時間帯に出かけたのが正解でしたね。多分何を撮っても冬色になりそうな気がしますが、雪が積もるほど寒いのにカメラを片手に出かけた吉留さんに拍手をしたいです!
この作品は当然老人と犬が主役なのですが、画面右半分に河川敷の歩道を入れて、その両端に少し前に歩いたであろう二人の足跡が残されているのが大きなポイントになっています。
よく見るとまっすぐではなく蛇行しながら永遠と向こう側まで続いているのが興味深いです。そしてそこを横切るように階段を降りて来た老人と老犬。思わず人生の道のりと交差と苦楽を想像してしまいます。そういう人生観を暗示し感じさせてくれる奥深い表現だと思います。
技術的にはローキー、低コントラストにしたのがとても良いです。 (2) t_08 新保課題 冬の色 窓から臨む この作品も画面全体が冬の色ですね。山口市の山が連なる独特の風景はいつ見ても少し寒そうに感じるものですが、低く雲が垂れ込めて暗く一層寒そうです。
今回評価したいのはその風景は下三分の一で上三分の二は空というか雲。そこに浮かぶ謎の白い物体は室内の蛍光灯という、普通あまりそうしないという点です。
普通は邪魔な蛍光灯の光は排除したくなるものですが、この場合はリアルさを増す小道具になっているのです。それを感じるのは写真を撮ってきた経験に基づくものですが、スナップによる私的な視点に共感できるのです。
暖房の効いた部屋からふと窓の外を見ると寒そうな風景に思わずシャッターを押した新保さんの感覚に共感できるのです。その意味でマニアックな感覚で一般的ではないのですが、こういう私的な写真は何枚かの組み写真や写真集で見せることができればより効果的です。
さらに付け加えると下側の暗い部分にカメラを構える自分の姿が映り込んでいたらより私的な感じが増したと思います。 (3)t_03 森重課題 しなる南天の枝 実は三位は悩んだのですが、渋い色合いのこの作品を選ばせていただきました。緑色と対色の赤のみの構成がとても美しいです。
冬の弱い光に照らされまるで日本画のよう。メインの南天の実にピントが合い、後ろの竹は徐々にボケているのが技術的に上手いです。
コメントにあるようにしなやかさに加えてつやつやとした葉や実のきらめきに生命力を感じます。
そしてあくまでも私の個人的な希望ですが、もし雪が積もっていたらより冬を象徴する一枚となったことでしょう。今後機会を見てチャレンジされることを期待いたします。 ● 自 由 (1) t_20 明石自由 ラオスの僧侶 とても完成度の高い作品です。すべてが程よく決まっている写真です。
その中でも人物の表情とポーズは難しい要素なのですが、恐らく声をかけて間髪入れずにシャッターを押されたのではないでしょうか?
他の余計なことは考えていない瞬間と言えば良いのか?二人はたき火を囲んで手に何かを持って何かをしながら話していたのでしょうね。
ふとカメラを持った旅人に声を掛けられてこちらを向いただけなのになぜかこの瞬間から時間が止まってしまったかのような錯覚を受けるのが不思議です。この美しい風景を永遠に見ていたいという気持ちが働くからかもしれません。それほど時間の永遠性を感じます。
二人の僧侶の間の煙が天に昇る様もそう思わせてくれます。民俗的にもオレンジ色の服が美しいデザインで興味深いです。是非大きく引き延ばして部屋に飾ってください。飽きる事の無い秀作だと思います。 (2) t_17 古川自由 みんな大はしゃぎ タイトル通りの大はしゃぎで見ているこちらまでがうれしくなってしまいます。
まずはシャボン玉の美しさに目が奪われます。背景が暗いのでその美しさが際立っています。シャボン玉だけでも十分大はしゃぎしているのに、子どもたちも大はしゃぎ。その中でも中央で子どもを高く持ち上げている大人(お父さん?)が面白いです。表情は見えないけれど、一番はしゃいでいるかもしれません。
この作品では右下二人の子ども表情がうれしそうでとても良いのですが、敢えて主題を中央の親子に絞るために下三分の一くらいをトリミングしても良いと思いました。多くの要素を入れて視線を泳がせて楽しむタイプの報道的なリアルな写真から、主観を強調した私的な視点の「詩的」な写真に変わるのですが、トリミングによってがらりと印象が変わる面白さを体験してみてください。トリミングするのも一つの創作です。
でも紅白幕の派手さも含めたお祭り騒ぎがこの作品の真骨頂であることは強調しておきます。 (3) t_19 三原自由 冬の浜辺 こちらは正に私的で詩的な写真ですね。
ブランコのロープのちょうど間の浜辺に人物が入った瞬間に写しているは正解だと思います。この構図により見事ブランコが「人待ち顔」になっていると思います。 冬の光と枯れ木で少し寂しい風景のようにも感じますが、エネルギッシュな太陽の輝きに希望も感じられます。
ブランコが鮮やかな赤なので、モノトーンの中でワンポイントとなって目立っていて良いのですが、全体的に冴えない色合いなのでモノクロ変換しても良いと思いました。そうすることで鑑賞者の想像の領域を広げることができ、より詩的な写真となることがあります。どうぞ今後の課題にしてみてください。
岩谷昇平のワンポイントアドバイス
講評、遅くなって申し訳ございません。
1月度 課題作品の中から“私の一押し”として2作品選ばさせて頂きました。
一作目は古川松生 氏の「周防大島の冬はみかん色」です、この作品の良いところは何といっても 皆さんの笑顔です。
手にはいっぱいのミカンを持ち、肩から掛けた袋にもいっぱいのミカン・・・、皆さんの前には取ったばかりのミカンが詰まったケースがあり収穫量もよくわかります、
思わず ご苦労さん!! と言いたくなるようなほほえましい作品です。
二作目は吉富文男 氏の「初雪」です、この作品はカラーであって白黒の世界のようですね、早起きは三文の徳!いい場面に遭遇されましたね、
先客は真っ白い河川敷の真ん中を歩くのに気が引けたんですかね!?・・・、両端にまっすぐ伸びる足跡が面白いですね、犬もどっちに行こうか迷っているようにも見え ます。
ここは春には芝桜が土手一面を覆い綺麗ですよね!、その頃にもう一度同じ場所でこのおじさんと犬を撮影できるといいですね・・・。
1月度 自由作品の中から私は次の2作品を選ばさせていただきました。
一作目は三原伊文 氏の「冬の浜辺」です、この作品には物語がありますね・・・。
逆光で撮られた浜辺の赤いブランコ、その先 波打ち際に人影・・・ あの人が今までこのブランコに座っていた人なのだろうか!? そうだとしたら海を見ながら何を 思っていたのだろうか・・・
などなど色々考えさせられます、こう言う何でもない光景を切り取る感性がすごいですね! 物語のある写真は見る人を引き付けるものです。
二作目は古川松生 氏の「みんな大はしゃぎ」です、これは日積ふるさとまつりの一コマですが良いのはシャボン玉の色です。
大量のシャボン玉それを追う子供たち、普通ではちょっとお目にかかれない光景を一瞬で切り取っています、あえて言えば右端のカメラマンをカットした方がより良い作品になるのではないでしょうか・・・。
ワンポイントアドバイス
上達の第一歩はデジカメの場合 撮り直しがきくのでたくさん撮ること、そして、テレビ等に映したり、大きく引き伸ばして壁に掛けたりして見ることも大切です。 拡大して初めて気が付くこともあるからです。
皆さん 頑張ってください。 以上です。
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by simasquare
| 2023-02-02 21:24
| ふれあい市場写真展作品
2022年 12月 04日
第61回ふれあい市場写真展 2022年11月12日 到着順 課題「食」&自由 課題「食」 01課題 1 美味しそう! 2 2022年10月28日 3 大阪市 4 コメント:おでんが美味しいからこその行列でしょう。食べたかった。 5 明石 哲弥 02課題 1 食されて ‐絆‐ 2 2022年10月20日 3 鳥取県・鳥取城址(別名:久松山城/ひさまつやまのしろ) 4 フォト575・「古株は がっしり食され 生を継ぐ」 コメント:目線向こうのほどよい高さに城郭が見えました。わずかな時間を利用して濠周辺を歩いた時に、スマホで撮りました。出張先で気づきをもらいました。 5 新保 眞理 03課題 1 バラを喰む日本ミツバチ末の秋 2 2022年11月5日 3 岩国市周東町 4 コメント:晩秋の昼間、もう蜜がなくっただろうバラの花びらの縁をついばんでいました。腹の足しになればいいけど。 5 森重 幸雄 04課題 1 お疲れ様です。 2 2022年10月12日 3 柳井市日積 4 コメント:遠くから草刈りしている人を見かけ、稲穂と合わせて写しこみたいと近寄ると・・・案山子 5 古川 松生 05課題 1 蜘蛛の糧 2 2022年10月20日 3 周防大島町小松開作 4 コメント:蜘蛛の巣に、人の糧である情報のケーブルを写しこんでみました。 5 三原 伊文 06課題 1 日本酒をお願いします! 2 2022年10月28日 3 防府市 4 コメント:我が家の「ハレ」の日に朽木旭屋の鯖ずしをいただきました。コロナパンデミックの中、いまだ遠出は控え、唯一の楽しみは在宅食がニューノーマルに! 5 吉留 文男 07課題 1 食 (子どもたちの未来) 2 2022年10月29日 3 岩国市 4 コメント:大人も子どももみんなで一緒に農作業。ずっと続けていきたい光景です。 5 大久保 妙子 08課題 1 「煮つけ定食」をいただきます 2 2022年11月9日 3 道の駅「上関海峡」 4 コメント:海峡を望む道の駅で、往来する船を入れて撮ろうと思い待つこと20分。席も埋まり始めこれ以上は引き延ばせないなあと、食欲にも負けて食べてしまいました。注文する前に通った船もその後は通りませんでした。 ※参考までに、税込み900円でした。 5 山本 信夫 自 由 11自由 1 帆船の形 2 2022年11月3日 3 周南市 徳山下松港 4 コメント:長い歴史の末に完成された帆船の形。美しく、迫力も、気品もあります。 5 明石 哲弥 1 シジミのおつまみ ‐エコ調理‐ 2 2015年3月12日 3 カンボジア・プノンペン 4 フォト575:「スパイスで 採れたてシジミ 天日干し」 コメント:メコン上・下流、トンレサップ、バサックの合流地点で採れたシジミ。屋台のトタン板の上で直射日光を浴びエコ調理。観光客はあまり手をだしませんが、美味。 5 新保 眞理 1 令和四年の十五夜の景色 2 2022年9月10日 3 大畠漁港 4 コメント:月光は空と雲と海をやさしく照らし、人工の光は大橋と道を強く照らす。どちらの光も海に映ると優しくなります。 5 森重 幸雄 1 私たち自撮り中です。 2 2022年10月21日 3 沖縄県古宇利島 4 コメント:かなりの風が吹いているのに何してるのかと思ったら、若者の遊び心は素敵です。 5 古川 松生 15自由 1 石蕗の花 2 2016年11月15日 3 周防大島町小松開作 塩竈(しおがま)神社 4 フォト575・「御詠歌も賛美歌も好き石蕗(つわ)の花」 コメント:冬、島中に咲き誇る石蕗(つわぶき)の花は、見る度に神仏の光明を見る思いがします。 5 三原 伊文 16自由 1 機能美 2 2022年11月4日 3 徳山港 4 コメント:徳山下松港開港100周年記念に帆船「太平洋の白鳥」が朝陽の中、優雅に入港しています。この日本丸には若き船乗り商船高専生が実習中です。 5 吉留 文男 17自由 1 よーいドン 2 2022年10月26日 3 岩国市 4 コメント:晴れ着を着てもいつも通り元気いっぱい。すぐに走りだしちゃうね。元気ですくすく育っていることに感謝。 5 大久保 妙子 18自由 1 めだかすくい 2 2022年9月10日 3 大島夢さくひろば(田布施農高大島分校跡地) 4 コメント:ふれあい市場に初登場のめだかすくい。老若男女楽しんでいました。 5 山本 信夫 木村ヨーシローが選んだこの3枚 ●課題 「食」 この作品も写真だけを見るとそんなに走っているように見えないので、大久保さんもタイトルのフライングです。(笑)私には風が強いようなだけに見えますが実は走っているのですね。しかし今回も大久保さんの家族写真を選んでしまいました。お子さん二人の笑顔に思わず癒されてしまいます。変わった柄の着物ですがよくお似合いですね。そしていつものように暖かく見守る大人の視線も心地よいです。河原の抜けの良い場所での撮影ですが、背景は悪くはないのですが工夫が必要だと思います。画面の分割してしまう橋が目障りです。課題での指摘と重複しますが撮る前にしっかり観察して背景が人物の邪魔にならないように心がけてください。上達のポイントです。 岩谷昇平のワンポイントアドバイス 11月の私のイチ押しは課題部門では大久保さんの「子供たちの未来」です。 この作品は何と言っても光線のかげんが最高にいいと言うことです、逆光ぎみに撮る ことにより稲の色をも際立たせています、 稲刈りをしている少年の顔もどこか誇らしげですね。 日本の原風景を見ているようです。 ポートレートを撮るポイントは被写体に斜めに光が当たるように構えることです、良 い写真を撮るために光と影はとても大切な要素です。 これからも傑作をお待ちしています。 自由部門でのイチ押しは古川さんの「私たち自撮り中です」 。 この作品を選んだ理由はやはり何と言っても徹底的瞬間をとらえたところにありま す、徹底的瞬間をとらえた写真というものは見る人を 引き付けるものです、写真の醍醐味でもあります、徹底的瞬間をとらえる為にはある 程度先を予測する必要もあります。 この題名と写真を見た時に古川さんたちが自撮り中にこの光景に出くわしたのかな? と一瞬思いました、 題名を付ける場合、作品では見えてこない部分を補完するという意味合いで題名を選 ぶ場合もありますが、この場合は見る人が徹底的瞬間を楽しむような、微笑ましいよ うな、 それでいてインパクトのある題名にしてほしかったですね。 これからも徹底的瞬間をとらえた写真を見せて下さい。
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by simasquare
| 2022-12-04 21:28
| ふれあい市場写真展作品
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